株取引のリスク

多くの金融商品がある中でも株ほどポピュラーな金融商品も少ないのではないでしょうか?
現状世界経済を左右するような大企業はほとんどが株式会社なのですから、当たり前の話です。

株の利益は二つあります、一つはインカムゲインと呼ばれるもので、その会社の事業から出る収益を株主に配分するものです。
業績がいい会社は配当も多く業績が悪くなると配当は少なくなります。
大きな損を出したときには無配当ということもあります。
無配当は単に配当がなくなるだけなので、それ以上の損失は出ません。
優良企業の株を大量に保有している場合には、配当だけで生活できることもあります。
巨大企業の株を長期間保有する人はたくさんいます。
昨今は株主優待制度も盛んで、商品や特典が付いてくることもあります。
こういったものもインカムゲインの一種になります。

株のもう一つの利益がキャピタルゲインです。
市場価格が、上がったり下がったりするので、買ったときよりも高く売ればその差額が利益になります。
株価は、その会社の業績や評判で決まってきます。
業績が落ちてその評判が世間に広まれば株価は下落してしまいます。
この状態で株を売った場合に、買った値段よりも値下がりしていれば、ここで損失が出ます。

ただし、株価が値下がりしてきても売りさえしなければ損は出ません。
長く保有するうちに、また高くなることもあり得ます。
ところが、ついに業績を盛り返すことなく倒産した場合には、株の市場価値は紙切れ同然となります。
ここが株取引のお最も大きなリスクです。
どんなに大量に保有していても、その会社が倒産すれば無一文になってしまいます。

また、もう一つ株のリスクは信用取引にあります。
信用取引では自分の投資額の何倍もの大量の売買をすることができます。
困るのは、信用取引の中で起きる株価の下落です。
実際に売買しなくても、損失の試算は常に行われます。
信用取引の場合には、株価の一定以上の金額を常に証券会社の口座に保有していかなければなりません。
ところが株が下がると、損金試算によって口座残高から損金がどんどん出ていきます。
一定以下の割合になった場合には、追加証拠金を入れなければなりません。
いわゆる「ツイショウ」というものです。
ツイショウを入れない場合には、株は売られてしまうので損失が確定してしまうのです。
ツイショウを入れておけば、高値になるまで待って、それから売ることもできます。

多くの株投資家はこのツイショウを工面するために苦労します。
苦労に苦労を重ねてもやっぱり、保有している株の銘柄会社が倒産してしまえば、元本はもとよりツイショウも無くしてしまいます。
このツイショウを工面するため横領に手を染めてしまう人は少なくありません。