FX取引のリスク

FXも他の金融商品と同じくインカムゲインとキャピタルゲインがあります。
FXのインカムゲインとは、その通貨を保有することで得られる金利です。
日本の通貨を保有して得られるインカムゲインは、一般的な銀行金利です。
日本の銀行金利があまりにも安いため、海外の通貨を保有してその通貨国の金利を稼ぐことは普通に行われています。
外貨預金が典型的なものです。

FXのキャピタルゲインは、ほかの金融商品と同じく市場価格の増減で決まっていきます。
買ったときよりも高く売れれば利益が出ますが、安く売ってしまえば損をします。
ただ、FXの大きな特徴は、市場価格はあくまでも相対価格だということです。
株や投資信託の場合には、その銘柄やファンドが市場で値上がりするか値下がりするかで決まっていきます。
経済界で大きな不祥事や問題が起きれば同時株安といわれる、すべての銘柄が値下がりすることも起こります。

ところが、外貨の価値は、別の外貨の価値と相対的に評価されます。
日本で一番ポピュラーなドル円相場を例にすると、110円/$という価値表示になります。
1ドル=110円というのがドルの円に対する市場価値です。
ドルの価値があがれば円の価値が下がります。
この表示が120円/$ということになれば、円の価値が下がったことになりますが、逆にドルの価値は上がったのです。
FXでは全体安の現象は起きません。
一つの通貨が値を下げれば必ず相対する通貨は値を上げるのです。
そういう意味ではリスクの分担をしやすい金融商品なのです。

ただし、FXにも大きな損失を抱えてしまう場合があります。
それはロスカットという制度です。
ロスカットは本来、投資家に大きな損失を出させないために考案された制度です。
投資家が、これ以上値下がりしたときにはその時点で取引をやめるという価格を設定します。
それは、ここまでなら損が出ても何とか補てんできるけれども、これ以上損が出たら、持ちこたえられないという投資家の資金事情によって決められます。

為替が乱高下をしているときに一瞬、そのロスカットのラインまで値下がりするとその時点で機械的に取引が終了して損が確定します。
その後盛り返して値上がりしても、後の祭りで利益を得ることはできません。
一瞬のうちに損が確定してしまいます。
また、FXにはレバレッジという制度があって、実際の投資資金の何百倍という取引ができます。
利益も損失もけた違いのものになります。

どの国にも、天災や大事故というような予想外の出来事は起きるものです。
そういう災難に見舞われた国の通貨は一時的にしろ、大きく値を下げます。
FXにおいても分散投資は重要なリスク回避の方法です。